私が大東文化大学に入学したのは、１９８６年（昭和６１年）４月。駅伝が強い大学であることは知っていましたが、ラグビー部についての知識は皆無でした。そんな私がスポーツ新聞の記事に目を留めたのは、９月のとある日の大学図書館。まもなく始まる大学ラグビーの展望記事でした。それには、関東のリーグ戦グループでは大東がダークホースであると記されていました。それで、新聞での試合結果を気にかけていたところ、勝つわ勝つわ。そして、何やら交流試合というものにも勝つと全国大会に行けると知り、生まれて初めてやおら秩父宮ラグビー場に駆けつけたのであります。そこで行われた日本体育大学との試合。ルールもわからぬまま手に汗して見つめていると、見事な勝利。全国大会へと駒を進めたのであります。さて、１回戦。関西での試合でＴＶ中継もなく、そわそわしながら夕方のニュースを見るとこれまた勝利。更に、お正月の準決勝では明治を敗り、決勝では早稲田を倒し、とうとう大学日本一。すっかり私をラグビー好きにしてしまったのでありました。お陰で翌年からはほとんどの試合に駆けつけ、生で楽しませてもらっています。いやあ、他の大学に合格しなくて本当に良かったと、つくづく思っております。３度目の大学日本一の時に仲間内で作った記念の帽子には優勝年度が３つ刺繍されており、次の優勝の時にはまた年度を追加で刺繍しようと計画したのですが、まだ実現しておりません。そろそろ４度目の学生チャンピオン、お願いしますよ。